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週報

A Sculptor

特別展ポスターも美しい

宮城県美術館で特別展「生誕100年/追悼 彫刻家 佐藤忠良展」を鑑賞。忠良さん、活動拠点は東京でしたが宮城県出身の方でして、県美術館には記念館が併設されています。

忠良さんは身近すぎるせいか作品をちゃんと鑑賞したことがなかったなということで特別展を見たわけですが、ああ、もう、とてもやさしくて、そしておしゃれで、自分でも驚くくらい衝撃を受けました。

70年代初期に制作されたジーパンシリーズは当時のジーンズなんてハイウエストで裾もバサバサで洗練されていないもののはずなのに、忠良さんのフィルタにかかるとローライズのアンクル丈スキニーになり銅像すべてがJ Brandのジーンズを履いているようです(ジーンズのウエストにお肉がちょっと乗っているのもリアル)。「ブラウス」や「男もの」等の服をテーマにした作品は制作過程のエピソードも含めてモードに通じるものがあります。

また、作品の横には忠良さんご自身が解説されたテキストが掲示されており、この解説が実に興味深いうえに文章のやさしさにお見舞いされっぱなしでした。展覧会で解説をひとつひとつ読みながら鑑賞したのは初めてかもしれません。

彫刻の他にもスケッチや出版物の挿し絵等も展示されてまして、社会と美術コーナーには小さい頃に読んだ「おおきなかぶ」の原画が!犬の絵が修正で切り貼りされていたり、原画ならではの発見も楽しい。

一回だけでは消化しきれないものがあったのでもう一度見に行きたいなあと。
次は展示解説のある日に行こうかと考え中です。音声ガイド限定の解説もあったのでそちらも狙いたいところ…。

(画像はデジカメでポスターを撮るのを忘れたのでiPod touchで撮っていたのをぶっこ抜き)