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週報

Feb 26, 2023

土日は家事や平日準備のタスクがあり外出の予定を入れるとその後のフォローが大変になるが、祝日は一日全力で遊べる。ということで天皇誕生日に『ベネデッタ』を鑑賞。みんな大好きヴァーホーベン。ヴァーホーベンなのかバーホーベンなのか調べても表記が揺れているが最近はヴァーホーベンで良いのだろうか。登場人物はみんな宗教家だが誰も信仰なんて抱いておらず、地位や名声を得るために信仰の仮面をかぶって生きている。そういうところだぞ宗教〜!というやつだ。ベネデッタは異質な存在であったこそすれ、夢女ベネデッタのイマジナリー彼氏イエス・キリストが安っぽい描写だったのもそういうことなんだろう。どの時代も力ではなく情報を制すものがてっぺんを取り、ベネデッタが終盤シスター・フェリシタに告白した内容は明かされなかったがあのことを耳打ちしたからああなったんでしょォ〜?怖え〜!!!!!!ベネデッタは狂言回しで真の主役はシャーロット・ランプリングだったと思う。また甲冑は殴打に弱いというゲーム知識が作品中にあって大興奮した。大興奮のまま酒屋にクラフトビールの買い出しへ行ったら新作の樽を入れたのでちょっと舐めてみてよと言われたが最後、角打になだれこむ。ABV13%なのになんですかあの飲みやすさは。翌日も残らなかった不思議なビールだった。

今週末は普通に過ごせるかと思うも、ジョージ・ミラーの『アラビアンナイト 三千年の願い』が上映開始していたのを知り急遽土曜夜のレイトショーをねじ込んで鑑賞。みんな大好きジョージ・ミラー。おとぎ話系かと思っていたらゴリゴリに知の物語だったし、全時代全世界の女性は自由に生きてほしいよというクソデカ感情が爆発。ジョージ・ミラーは作品の振り幅はあるけど伝えたいことは一貫していると思う。後半はちょっと難解だったが、ラストはなんか切ないけど人とのベストな関わり合い方ってのは人それぞれで他者にはわからないものだし、アリシアみたいな人にはああいう関わり方が良いかもね〜というエレガントな締め方だった。鑑賞後にBLACKHOLEのジョージ・ミラー独占インタビューを見る。